第1章 災害の現況と課題 

[危険物行政の課題]

(1)危険物施設等の安全確保の徹底

 危険物施設等の事故件数は、近年顕著な増加傾向を示しており、加えて平成12年には、危険物に指定されていなかった物質を原因とする大きな事故も発生している。
 このため、法令による技術基準の整備、事故の要因分析と対策の推進、新規危険性物質の把握と対策の推進及び消防機関の危険物災害への対応力の強化等について検討し、事故防止の徹底を図る必要がある。
 このうち、事故の要因分析と対策の推進については、分析結果を踏まえ、事故防止上重要度の高い対策について重点的な取組みを図っていくことが必要である。特に、これまでの分析から、危険物に係る事故のおよそ3分の2を占める漏えい事故に関しては、地下埋設配管等の腐食が重要な要因であることが判明しており、これらに対する安全対策の総合的検討とその推進を図っていく必要がある。
 新規危険性物質の把握と対策の推進については、科学技術の進展から、消防法上の危険物にはなっていないものの火災危険性を有する化学物質などが出現する可能性がある。このため、こうした物質に関する情報を速やかに把握し、危険性が確認された場合には必要な対応を図ることが必要である。
 消防機関の危険物災害への対応力の強化については、効率的・効果的な立入検査を実施するための有用な情報を提供し、予防業務の一層的確な執行を支援するほか、危険物の物性情報や事故事例などの保安情報を提供し、消防対応力の充実を図っていくことが必要である。

 

テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む