第2章 消防防災の組織と活動 

特別高度救助隊及び高度救助隊の創設について

 近年、新潟県中越地震、JR西日本福知山線列車事故等の大規模な災害が多発している状況を踏まえ、平成18年4月1日「救助隊の編成、装備及び配置の基準を定める省令(昭和61年自治省令第22号)」の一部改正を行い、「特別高度救助隊」を東京都及び政令市に、「高度救助隊」を中核市等に整備を行っているところです。
 「特別高度救助隊」及び「高度救助隊」が装備すべき高度救助用資機材には、画像探索機、地中音響探知機、地震警報器、電磁波探査装置※、水中探査装置※などがあります(※は、高度救助隊においては地域の実情に応じて装備することとしています。)。

 ・画像探索機は、高感度CCDカメラで倒壊建物の内部状況を写し出し生存者の探索ができるとともに、エア送気用チューブから生存者に空気を送ることができます。
 ・地中音響探知機は、電子装置と2種類のセンサーを併用して、生存者の有無や位置を推定します。また、マイクによる対話も可能です。
 ・地震警報器は、地震の初期微動を感知して警報を発する装置で、地震災害時における消防隊員等の安全を確保するため、人が地震を感じる前に感知し、危険を知らせることができます。
 ・電磁波探査装置は、電磁波を使い瓦礫、建物、船体中などの生存者の心肺活動を検知して所在場所を探査します。
 ・水中探査装置は、広角レンズ付高感度カラーテレビ型の探査装置で、水中状況の調査・観察が可能です。
 
 また、特別高度救助隊においては、特殊災害対応車両を備え、さらに地域の実情に応じてウォーターカッター及び大型ブロアーを備えることとしています。
 ・特殊災害対応車両は、放射性物質、生物剤及び化学剤による災害に対応する車両です。
 ・ウォーターカッターは、研磨剤を含む高圧の水流により切断を行う器具であり、火花が発生しないことから危険物や可燃性ガスが充満した場所でも使用することができるものです。
 ・大型ブロアーは、高性能な大型の排煙機であり、排煙と同時に噴霧消火等も可能なものです。
 平成18年度には、ウォーターカッターと大型ブロアーを5台ずつ予算措置していますが、この2つの資機材については、今回、日本で初めて消防機関に導入するものです。

電磁波探査装置を使用しての活動(東京消防庁提供)
画像探査装置を使用しての活動(東京消防庁提供)

 第5節 救助体制

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