目次へ戻る
第1章 災害の現況と課題
5.火災種別ごとの状況
(1) 建物火災

平成25年中の建物火災の出火件数は2万5,053件で、このうち、放火を除く件数は、2万2,808件となっている(第1-1-1表、第1-1-11表)。

ア 建物火災は1日に69件、21分に1件の割合

平成25年中の建物火災の1日当たりの出火件数は69件で、21分に1件の割合で出火していることになる(第1-1-2表)。

また、月別の出火件数をみると、1月から3月まで及び12月に多くなっている(第1-1-24図)。

第1-1-24図 建物火災の月別火災件数

イ 住宅における火災が建物火災の54.4%

平成25年中の建物火災の出火件数を火元建物の用途別にみると、住宅火災が最も多く、全体の54.4%を占めている(第1-1-25図、附属資料23)。

第1-1-25図 建物火災の火元建物用途別の状況

また、建物火災のうち、放火を除く住宅火災の件数は、1万2,502件となっている(第1-1-12図)。

ウ 建物火災の41.3%が木造建物

平成25年中の建物火災を火元建物の構造別にみると、木造建物が最も多く、建物火災の41.3%を占めている。

また、火元建物以外の別棟に延焼した火災件数の割合(延焼率)を火元建物の構造別にみると、木造が最も高く、31.1%になっている。(その他・不明を除く。)また、火元建物の構造別に火災1件当たりの焼損床面積をみると、木造は72.4m2であり、全建物火災の平均47.2m2の約1.5倍となっている(第1-1-15表)。

第1-1-15表 火元建物の構造別損害状況

エ 建物火災の過半数は小火災

平成25年中の建物火災の出火件数を損害額及び焼損床面積の段階別にみると、損害額では1件の火災につき10万円未満の出火件数が1万3,742件であり、全体の54.9%を占めている。また、焼損床面積50m2未満の出火件数が1万9,804件で全体の79.0%を占めており、建物火災の多くは早い段階で消し止められている(第1-1-16表)。

第1-1-16表 建物火災の損害額及び焼損床面積の段階別出火件数

オ 建物火災はこんろの消し忘れ、たばこの不始末、放火によるものが多い

平成25年中の建物火災の主な出火原因は、こんろによるものが最も多く、次いでたばこ、放火、ストーブ、放火の疑いの順となっている。主な経過又は発火源をみると、こんろを出火原因とする火災では、消し忘れによるものが57.3%、たばこを出火原因とする火災では、不適当な場所への放置によるものが44.4%、放火を出火原因とする火災では、ライターによるものが35.0%となっている(第1-1-17表)。

第1-1-17表 建物火災の主な出火原因と経過

カ 放水した建物火災の58.2%は覚知後10分以内に放水

平成25年中の建物火災における火元建物の放水開始時間別の焼損状況をみると、消防機関が火災を覚知し、消防隊が出動して放水を行った件数は1万2,842件(建物火災の51.3%)となっている。また、覚知から放水開始までの時間が10分以内のものは7,470件(放水した建物火災の58.2%)となっている。

放水した建物火災の1件当たりの建物焼損床面積を昼夜別にみると、夜間における焼損床面積は昼間の焼損床面積を14.4m2上回っている。これは、昼間に比べて覚知が遅れがちとなるため、消防機関が現地に到着したときは既に火災が拡大していること等の理由によるものと考えられる(第1-1-18表)。

第1-1-18表 建物火災の放水開始時間別焼損状況

キ 建物火災の約4割は放水開始後30分以内に鎮火

平成25年中の消防隊が放水した建物火災について、鎮火所要時間別の件数をみると、放水開始後30分以内に鎮火した件数は4,453件で、放水した建物火災の34.7%を占めている。また、このうち11分から20分までに鎮火したものが1,531件で最も多くなっている(第1-1-26図)。

第1-1-26図 建物火災の鎮火所要時間別1件当たり焼損状況
第1章 災害の現況と課題
テキスト形式のファイルはこちら
前の項目に戻る     次の項目に進む