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第2章 消防防災の組織と活動
(2) 車両及び資機材の整備

国内外においてテロの発生が危惧される中で、有毒化学物質や細菌等の生物剤、放射線の存在する災害現場においても迅速かつ安全な救助活動を行うことが求められている。こうした状況を踏まえ消防庁では、救助隊の装備の充実を図るため、消防組織法第50条(国有財産等の無償使用)に基づき、主要都市に特殊災害対応自動車や化学剤検知器など所要の車両及び資機材を配備している(第2-6-4表)。

また、大規模地震や特殊な事故に備え、同じく無償使用により、ウォーターカッター装置*2と大型ブロアー装置*3を搭載した特別高度工作車等の車両・資機材を配備している(第2-6-4表)。

*2 ウォーターカッター装置:研磨剤を含む高圧の水流により切断を行う器具。切断時に火花が発生しないため危険物や可燃性ガスが充満した場所でも使用可能
*3 大型ブロアー装置:車両積載の高性能大型排煙機。排煙と同時に噴霧消火等も可能
主な車両及び資機材の配備状況(無償使用によるもの)

さらに、東日本大震災において、津波が引いた後の泥水中での活動が求められたことや、がれきに阻まれて大型の救助資機材を搬送することが困難であったこと等を踏まえて、ドライスーツ、小型・軽量のバッテリー式救助用破壊器具等を整備するとともに、重機*4及び重機搬送車並びに大規模震災用高度救助車*5を配備し、緊急消防援助隊の充実強化を図っており、各消防本部では、これらの資機材等を活用した訓練が実施されている。

*4 重機:がれき、土砂等の障害物を除去することにより、道路の啓開、救助隊等と連携した効果的な救助活動を行う。
*5 大規模震災用高度救助車:大規模震災時において、活動が困難な救助現場に対処するため、圧縮空気を動力源とした破壊工作器具や小型・軽量・高性能な救助資機材を積載した走破性の高い四輪駆動タイプの救助活動用の車両
第2章 消防防災の組織と活動
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