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第2章 消防防災の組織と活動
(2) 教育訓練の実施状況

消防大学校では、平成27年度において、総合教育及び専科教育で1,048人、実務講習で577人の卒業生を送り出しており、卒業生数は、創設以来、平成27年度までで延べ5万7,501人となった。

また、平成28年度の定員は1,910人としている(第2-4-4表)。

第2-4-4表 教育訓練実施状況

学科については、平成18年度に大幅な再編を実施し、その後も受講側のニーズ等を踏まえて適宜見直しを行った結果、平成27年度においては、年間に20の学科と10の実務講習を実施した。

各課程の教育訓練内容(授業科目)については、各学科等の目的に応じて社会情勢の変化に伴った新しい課題に対応するための科目として、メンタルヘルス、惨事ストレス対策、危機管理、広報及び訴訟対応を取り入れるほか、情報システムを活用して、火災時指揮シミュレーション訓練、大規模地震の際の受援シミュレーション訓練などに加えて、実火災体験型訓練施設を活用した実際の火災に近い環境下での消防活動訓練(ホットトレーニング)などカリキュラムの内容の充実を図っている。

また、一部の課程では、インターネットを使った事前学習(e-ラーニング)を取り入れ、限られた期間内でより効率的な教育訓練が行えるようにしている。

平成27年度は、消防団の教育訓練の推進強化に資するために、都道府県等消防学校及び消防本部において、消防団の教育訓練に携わる者を対象に実務講習を新設するとともに、近年、局地的な豪雨、豪雪や台風等による災害が各地で頻発していることを踏まえ、自主防災組織の育成業務に携わる担当職員を対象とした自主防災組織育成短期コースを実施した。

このほか、昨今の消防職員の大量退職・幹部昇任の動向が収束しつつある中で、今後の幹部教育のあり方、切迫した大規模災害等への対応のための教育訓練の見直し、緊急消防援助隊の編成等に関する改正を受けた部隊運用能力の向上等のため、これからの消防大学校の更なる高度な教育訓練の構築について「消防大学校における教育訓練等に関する検討会」を開催した。

平成28年度は、女性の研修機会の拡大を図るため、女性専用コースとして、女性消防吏員のキャリア形成の支援を主たる目的とした5日間の実務講習を新設するとともに、各学科の定員の5%を女性消防吏員枠として設定し、優先的に女性の入校を推進している。

さらに、国際的な大規模イベント(2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会等)の開催にあたり、オリンピック開催年度の平成32年度まで、NBCコースの教育日数を10日間から15日間に増やし、NBC災害対応力の強化を図る。

第2章 消防防災の組織と活動
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