目次へ戻る
第2章 消防防災の組織と活動
(2) 車両及び資機材の整備

平成31年にラグビーワールドカップ2019、平成32年に2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会など、大規模イベントが開催予定であり、国内外においてテロの発生が危惧される中で、有毒化学物質や細菌などの生物剤、放射線の存在する災害現場においても迅速かつ安全な救助活動を行うことが求められている。こうした状況を踏まえ消防庁では、救助隊の装備の充実を図るため、消防組織法第50条(国有財産等の無償使用)に基づき、主要都市に特殊災害対応自動車*2、大型除染システム搭載車*3、化学剤検知器など所要の車両及び資機材を配備している。

特殊災害対応自動車
大型除染システム搭載車
特殊災害対応自動車の積載資機材(可搬型化学剤検知・同定装置)

また、大規模地震や特殊な事故に備え、同じく無償使用により、ウォーターカッター装置*4と大型ブロアー装置*5を搭載した特別高度工作車や大規模震災用高度救助車*6などの車両・資機材を配備している。

特別高度工作車
大規模震災用高度救助車

さらに、広島土砂災害や御嶽山噴火災害を踏まえ、重機*7及び重機搬送車並びに火山対応型山岳救助資機材キット*8、有毒ガス(化学剤)検知器を配備し、緊急消防援助隊の充実強化を図っており、各消防本部では、これらの資機材等を活用した訓練が実施されている(第2-6-4表)。

第2-6-4表 主な車両及び資機材の配備状況(無償使用によるもの)
重機及び重機搬送車
*2 特殊災害対応自動車:NBC災害に対応するため各種検知器や防護服などを積載することができる構造を有する車両
*3 大型除染システム搭載車:NBC災害において隊員及び曝露者などを除染するために、1時間に200名以上除染できる大型除染システムを積載した車両
*4 ウォーターカッター装置:研磨剤を含む高圧の水流により切断を行う器具。切断時に火花が発生しないため危険物や可燃性ガスが充満した場所でも使用可能
*5 大型ブロアー装置:車両積載の高性能大型排煙機。排煙と同時に噴霧消火等も可能
*6 大規模震災用高度救助車:一般の救助工作車よりも小型な車両2台で1組とし、震災対応に特化した資機材を搭載する車両
*7 重機:がれき、土砂などの障害物を除去することにより、道路の啓開、救助隊等と連携した効果的な救助活動を行う。
*8 火山対応型山岳救助資機材キット:噴火災害時において、活動が困難な救助現場に対処するため、火山性ガス検知器や防毒マスク、山岳用資機材をセットにしたもの
第2章 消防防災の組織と活動
テキスト形式のファイルはこちら
前の項目に戻る     次の項目に進む