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第2章 消防防災の組織と活動
(3) 救助技術の高度化等

多様な救助事案に全国の消防本部が的確に対応しうることを目的に、救助技術の高度化などを推進するため、平成9年(1997年)度以降、有識者や消防機関関係者などにより構成される検討会において検討を行うほか、全国の救助隊員などの意見交流の場として、平成10年(1998年)度以降、全国消防救助シンポジウムを毎年度開催している。平成27年度は、「御嶽山噴火災害を踏まえた山岳救助活動の高度化等検討会」を開催し、その方策について検討を行い、「山岳救助活動時における消防機関の救助活動マニュアル」を作成し、当該検討会報告書として取りまとめ公表している。

平成28年度は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会などに向けて、NBC等大規模テロ災害時における消防機関の対応能力をより一層充実、向上させることが求められていることを踏まえ、検討会においては各消防本部の態勢等について現状分析を行った上で、これまでの訓練などにおいて培った経験、教訓や近年のテロ災害の状況等を踏まえ、消防活動上の留意事項、活動要領及び除染要領などをまとめた現行のNBC災害に関する活動マニュアル(平成25年度消防・救助技術の高度化等検討会報告書)の記載内容を充実するとともに、爆弾テロも含めた大規模テロ災害発生時において時系列的に各部隊に求められる活動や戦術を整理し、実践的なものとするため検討を行っている。

一方、全国消防救助シンポジウムは、テーマを「消防機関におけるNBC災害対応能力向上を目指して」として、平成28年12月5日に開催し、NBC災害の特性を踏まえ、救助資機材の使用方法や各消防本部の救助体制のあり方、関係機関との連携などについて、専門家による講演や消防本部による事例研究発表、総合討論を行い、全国の消防本部の経験、知見及び技術を共有することにより、対応能力の向上に資する機会とした。

第2章 消防防災の組織と活動
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