[消防研究センターにおける研究開発等]
消防研究センターは、独立行政法人を経て平成18年4月より消防庁の研究機関として再発足した。昭和23年に設置された消防研究所の伝統と成果を引き継いだ、我が国唯一の消防防災に関する総合的研究機関である。現場の消防職団員の活動を科学技術の面から支えて社会の安心と安全の要請に応えることが、消防研究所の創設以来変わることのない基本的な使命である。
現在、消防研究センターでは、消防防災に関する研究として、過密都市空間での火災や大規模自然災害及び特殊な環境下における災害に対する消防防災活動を支援するための研究や、化学物質及び危険物施設に係る安全性を高めるための研究を行っている。さらに、消防研究センターでは、これらの研究による知見を活用し、主に消防本部に対する助言及び情報提供を通じた緊急時の消防活動支援にも積極的に取り組んでいるところである。
また、消防研究センターでは、大規模あるいは特殊な火災を主な対象として消防庁長官による火災原因調査及び危険物流出等の事故原因調査に関する業務を担うとともに、火災調査技術や危険物の流出事故に関する調査技術を高度化するための研究を実施している。