あなたのチカラを消防団に

女性消防団員 2つの顔

女性消防団員で・看護師」 横田香織さん

ボランティアや地域貢献に興味はあったけれど、私に何ができるだろうと思っていました。看護師としての知識や経験が生かせればもちろんいちばんいいのだけれど…
そして出会ったのです、「女性消防団員」という仕事に。ああ、ここにも私を待っていてくれた人がいる。感動の出会いでした。

「周りの人を幸せにしたい」看護師の私と消防団の私は
その気持ちから生まれた。

「人見知りな子だったんです、子供の頃は。髄膜炎で小児病院に入院したんですけど、夜は家族に会えなくて寂しくて。ナースコールを押してばかりいました。それに嫌な顔ひとつせず対応してくれたナースが大好きで。」
看護師になったきっかけを話す横田香織さん(30)は現在静岡県伊豆の国市にある伊豆保健医療センターに勤務している。

「先日知りあいに言われたんですけど横田の人生って、これやるゾ!こうなるゾ!"って気合入れて達成していくというより、知らないうちにこうなってましたーって感じだ、よねえって。」
実際、ここに至るまでも、たまたま友人の紹介で病院の開業を手伝うことになったり、そこの先生が学生育成に力を入れていたので准看護師の学校に入学できたり。
同僚に正看護師の勉強を、とアドバイスされ、現在正看護師として6年目を迎えた。気がつくと、新しいフィールドに立っている。

「出会いですよね、私の財産は。人生の要所要所で誰かが的確な助言をくれる。ふりかえれば、その繰り返しです。勿論本人の努力もあったからこそ、だろうが彼女は出会いが全てと笑う。そんな横田さんも一度看護師を辞めている。
「父の看護でした。ただ私が父に付き添って一週間後に父は亡くなってしまいましたけど。個室でずっと側にいたんですが、不思議ですね、父は最期までシモの世話を私にさせてくれませんでした。父にとって私は、当たり前ですけど看護師である前に娘だったんですね。」
ぉ父様が亡くなったあと、以前お世話になっていた病院の部長さんに声をかけてもらい現場復帰、そしてl年前、また新しい出会いが彼女に訪れる。

「近所のパン屋のご主人が、独身でヒマだろうから来い。と地元の女性消防団立ち上げに参加し
ろと声をかけてくれた。少々抵抗はあったが、何事も経験と思い定め、またゼロスタートであるという気軽きから入団を決めた。立ち上げメンバーはわずか10名。活動もまだ手探りの状態だが、幼稚園へ出向いて花火をするときの注意を講習したり、地域のデイケアセンターの夏祭りに参加したり、市内の独居老人宅を訪ね住宅用火災警報器の説明をしたり地道な活動を続けている。
「お年寄りには男性よりも女性の方が安心感があるようで。実際病院でも私、お年寄りのアイドルですし(笑)。

その天性の明るさは消防団員にうってつけのようだが、団員の皆さんは横田さんが看護師であることの、心強きをこう語る。AEDの講習会などを聞いた時、看護師の横田さんがいてくれるとオニに金棒なんです。実際のベースメーカーの位置や、一般の方から突っ込んだ質問をされた時に明瞭にテキパキと答えられるので頼もしい。消防固という仕事の現場にもっと、横田さんのように高いスキルを持った看護師の方々が参加してくれるとありがたいですね。」(伊豆の国市消防団団員・田代昌子さん)

提供総務省消防庁

せっかくなら、自分の力をさらに活かせるととをやりたいと思った。

彼女も何気なく参加した消防団ではあったが、自身の持つ知識や経験が意外なほど多く活用できることに驚きながらも、これも「なるべくしてなった」必然の流れかなと感じていると言う。
「もちろん看護師の仕事はヘヴィーでなかなか思うようにいかないこともありますが、看護師をしながら地域の消防団に参加するって、アリだなって思いました。

今後は更に、医療関係者用のACLS講習、トリアージ研修、また高齢化が進む中で認知症の患者さんに対応できる認定看護師の資格も取得したいと言う。「看護師・消防団員という肩書きにとらわれず自由に思うままに進めたら。」と彼女は言う。

「伊豆は東海地震の想定地域に入っていますし近年の異常気象で大水の出ることも多くなっています。災害がおこったときに、人として何ができるか、長年この街でお世話になっている私にどんな恩返しができるか。真剣に考えるようになりましたね。

ふんわりと柔らかな微笑で語りながらも意志の強い瞳の輝きが印象的だった。

消防団員の私

Profile_横田香織さん(30)
伊豆保健医療センター看護師伊豆の国市消防団団員八王子市生まれ。父親の転勤で6歳のとき静岡県三島市へ。以来現在に至るまで静岡っ子として育つ。30歳。三島市から30分ほど南にある、伊豆の国市在住。伊豆保健医療センター外科病棟勤務。男まさりの女性が多いフロアで「女性的なポジション」を担当。お酒の席をこよなく愛す。

総務省消防庁

〒100-8927 東京都千代田区霞が関2-1-2 電話番号 03-5253-5111(代表)

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