7.救命の連鎖(5)~ 一次救命処置(心肺蘇生法 その2)

5.人工呼吸(口対口人工呼吸)

 胸骨圧迫を30回連続して行ったら、次に、口対口人工呼吸により息を吹き込みます。

(1) 気道確保(頭部後屈あご先挙上法)
 傷病者の喉の奥を広げて空気を肺に通しやすくします(気道の確保)。
 片手を額に当て、もう一方の手の人差し指と中指の2本をあご先(骨のある硬い部分)に当てて、頭を後ろにのけぞらせ(頭部後屈)、あご先を上げます(あご先挙上)。

(2) 人工呼吸
 気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまみます。
 口を大きく開けて傷病者の口を覆い、空気が漏れないようにして、息を約1秒かけて吹き込みます。傷病者の胸が持ち上がるのを確認します。
 いったん口を離し、同じ要領でもう1回吹き込みます。

6.心肺蘇生(胸骨圧迫と人工呼吸)の継続

 このように、胸骨圧迫を30回連続して行った後に、人工呼吸を2回する「30:2」のサイクルを、救急隊に引き継ぐまで絶え間なく続けます。
 もし反応はないが普段どおりの呼吸をしている場合は、気道の確保を続けて救急隊の到着を待ちます。気道確保は人工呼吸を行う場合と同様に、頭部後屈あご先挙上法で行います。
 そして、吐物などによる窒息の危険があるか、やむを得ず傷病者のそばを離れるときには、傷病者を横向きに寝かせます。このような姿勢を回復体位といいます。