平成28年台風第10号災害に学ぶ
3.被害の概要

この台風の影響で岩手県宮古市、久慈市で1時間に80ミリの猛烈な雨となったほか、北海道上士幌町で平年の8月一ヶ月に降る雨量を超える329ミリを観測するなど記録的な大雨となりました。

北海道や東北地方各地にて死者22人、行方不明者5人の人的被害が生じたほか、多数の住宅被害が発生しました。
北海道においては河川の氾濫により橋が崩落し、車ごと流された2人が死亡、1人が行方不明となった他、1人が建物ごと流されて行方不明となりました。

特に岩手県の岩泉町においては小本川等の氾濫により高齢者グループホーム「楽ん楽ん(らんらん)」の入所者9人を含む23人が死亡するなど特に高齢者の被害が相次ぎました。
また、各地で道路の損壊等による孤立案件が多数発生し、特に岩手県においては最大で535世帯、1093人が孤立しました。

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