平成30年に発生した自然災害に学ぶ
5.火山災害

現在、日本には111の活火山があり、世界でも有数の火山国といえます。平成30年には、2月23日に草津の本白根山の火山活動により被害が発生しました。草津国際スキー場において、噴石による被害発生およびロープウェーの停止に伴い81名が取り残されるなど、この噴火災害では死者1名、負傷者11名の人的被害が発生しました。

また3月には、霧島山(新燃岳)で噴火が発生しました。3月1日に発生した、霧島山(新燃岳)の爆発的噴火は平成23年以来7年ぶりのことでした。噴火発生同日、噴火警戒レベル3に引き上げられ、9日には火口から流れる溶岩流も観測され、火口周辺警報の範囲も4kmまで拡大していました。

火山災害時は、事前の迅速な避難が、人的被害の有無を大きく左右します。特に、大きな噴石、火砕流などは、噴火に伴って発生し、避難までの時間的猶予がほとんどなく、生命に対する危険性が高いことから、以下の内容を確認しておくことが大切です。

・ハザードマップ(火山防災マップ)を見て、噴火警戒レベルに対応する危険な場所を確認しておきましょう。
・あらかじめ、避難場所や避難経路を確認しておきましょう
・気象庁が発表する噴火警報・噴火警戒レベル等に留意しましょう
・噴火の恐れがある場合には、「警戒が必要な範囲」から事前の避難が必要です。地元の市町村の指示があった場合には、それに従いましょう

火山は火山付近の住民だけでなく登山者も火山の噴火等に対して備えをするよう努める必要があります。火山に対する知識を学び、防災対策を心がけましょう。

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