火山災害
3.火山災害の姿:補足

火砕流による災害、および火山泥流による災害に関する補足です。

火砕流は火山灰や岩塊だけでなく、高温のガス・溶岩片・火山灰なども含んでおり、高温・高速で山体を流れ下ります。時速百キロ以上で流れ下るので、火砕流が発生してから避難することは困難です。火山情報などに十分注意し、早めに避難することが重要ですが、万一避難が遅れた時には、少しでも高いところの物かげに隠れてください。

岩石や土砂が水と混合し一体となって、時速数十キロという高速で流れ下る火山泥流は、噴火に伴う融雪、熱水の噴出、 火砕流の河川への流入の他、もろい火山堆積物が雨で流されるといった要因で発生します。

流れ下る泥流によって、家屋や橋が押し流されたり、道路や構造物、農耕地が土砂に埋没したりするなど、大きな被害を及ぼします。火山泥流が発生したら、川などの流路から遠ざかり、高台に避難してください。
1926年の十勝岳の噴火では、火山泥流により、144名の犠牲者を出しました。

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