津波から身を守る-温故知新-
11.昭和三陸地震津波

 1933年(昭和8年)3月3日のひな祭りの夜。明治三陸地震津波から37年後、またも津波が三陸地方を襲いました。昭和三陸地震津波です。3,000人以上の人が亡くなる大惨事でした。明治三陸地震津波よりも死者が少なかったのは、震度5の強震があったこと、明治三陸津波の被害を覚えている人がたくさんいたこと、また津波が来る前に海水がものすごい勢いで引いたたため、津波の危険が大勢の人々に伝わり、いち早く逃げることが出来たためと言われています。
 津波に襲われた岩手県田老村(現宮古市)の小学校が編んだ津波誌から、当時の人々の様子をいくつかご紹介します。

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