津波から身を守る-温故知新-
5.明治三陸地震津波

 明治29年(1896年)6月15日、旧暦の5月5日、午後7時32分頃、三陸地方の人々は緩やかな、長く続く地震の揺れを感じました。現在の震度にして2又は3程度の小さなものだったようです。人々はさして気に留めませんでした。約30分後、巨大な津波が不意に来襲し、2万2千人というわが国の津波災害史上最大の死者を出すことになりました。
 地震の規模の割に非常に大きな津波を引き起こす地震を「津波地震」と呼びますが、明和の大津波と同様、明治三陸地震津波はこの「津波地震」により引き起こされた津波であったと言われています。津波来襲を予感させるはずの揺れが小さかったために、前触れなき大津波として、語り継がれています。
 風俗画報という当時の雑誌から、その様子をいくつか見てみましょう。

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