最近の災害事例
4.2006年 北海道佐呂間町の竜巻による災害

 2006年(平成18年)1月7日13時30分頃、北海道佐呂間町において、風速が毎秒70~92mに達すると推定される竜巻が発生しました。竜巻が発生していたのは約10分間でしたが、被害地域では、長さ1km、幅200mの細長い帯状の形状で竜巻の痕跡が残りました。

 この竜巻により、死者9人、負傷者31人、住家被害は、全壊7棟、半壊7棟、一部破損25棟の被害が出ました。

 当日は発達中の低気圧が宗谷海峡付近にあり、その中心から延びる寒冷前線が、北海道の中央部を東進していました。このため、寒冷前線付近では大気の状態が不安定となり、活発な雷雲が佐呂間町付近を通過し、突風が発生したものと考えられます。

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