最近の災害事例
13.2011年 平成23年台風第12号

 2011年(平成23年)9月3日、台風第12号が四国・中国地方に上陸しました。台風第12号は動きが遅く上陸後も大型の勢力を保っていたため、長時間台風周辺の非常に湿った空気が流れ込み、西日本から北日本にかけて、広い範囲で記録的な大雨となりました。特に紀伊半島では、総降水量が多い所で1,800ミリを超えました。

 この大雨の影響による土砂災害、浸水、河川のはん濫等により、死者82人、行方不明16人、負傷者113人、住家被害は、全壊379棟、半壊3,159棟、一部損壊470棟、床上浸水5,500棟、床下浸水16,594棟となり、甚大な被害が発生しています。


 奈良・三重・和歌山の3県で大規模な土砂災害が集中発生し、3県の崩壊土砂量は、約1億m3(東京ドーム80倍)に達しました。紀伊半島3県における土砂災害は、土石流が59箇所、地すべりが16箇所、がけ崩れが31箇所で発生しました。

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