損害保険
2-1.損害保険の基礎知識 保険のしくみの5つの法則

そもそも「保険」とはどういうものなのでしょうか。基本的なしくみからご説明しましょう。

1.相互扶助の精神

損害保険は、ふだんから多くの人々が少しずつお金を出し合って、その中の誰かが事故や災害で損害を被ったときに、 出し合ったお金で補償する「相互扶助」の精神から生まれた助け合いの制度です。

「"相互扶助"の仕組み」とは?
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2.大数の法則

災害や事故などの一見偶然と思われる事象も、長い時間をかけてたくさん観察すれば、 そこに一定の法則が見られるのです。これが「大数の法則」です。

損害保険では、この「大数の法則」に基づいて、発生する災害や事故の頻度と、 災害や事故によって生じる損害の程度を統計的に割り出し、年間の総損害額を算出することで適正な保険料水準を算定しています。

保険は、まさに「大数の法則」の上に成り立っていると言えるのです。

「大数の法則」とは?
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3.貯蓄は三角、保険は四角

万一のために備えて貯蓄を積み立てておく方法がありますが、実際に火災や事故が起こってしまったとき、十分な貯蓄があるとは限りません。

損害保険は、契約して保険料を支払ったときから十分な補償を得ることができます。

つまり、「貯蓄は三角、保険は四角」と言えるのです。

「貯蓄は三角、保険は四角」とは?
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4.収支相等の原則

「収支相等の原則」とは、保険の支払対象となるリスクを持った集団の構成員が支払う保険料の総額は支払われる保険金の総額に等しくなければならないということ。

保険に加入している人すべてが支払った保険料の総額(収入)と保険会社が事故によって支払う補償(これを保険金といいます。)の総額(支出)が等しくなるように算出されています。

「収支相等の原則」とは?
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5.公平の原則

保険の仕組みにおいては、保険料は一律に設定されるのではなく、 事故の確率の高低によって設定される保険料の水準も変わってきます。 これを「公平の原則」と言います。

「公平の原則」とは?
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事故や災害などのリスクに対して、万が一の際にすぐに役に立つように備える。

しかも、「相互扶助」の精神で、「大数の法則」を基に算出された安価な費用負担で良いのです。

これが、保険が「小さな負担で大きな安心」を提供する最も合理的な防御方法と言われる所以なのです。

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