救命処置
3.救命の連鎖(1)

 傷病者の命を救い、社会復帰に導くために必要となる一連の行いを「救命の連鎖」といいます。
 「救命の連鎖」は、[心停止の予防][心停止の早期認識と通報][一次救命処置][二次救命処置と心拍再開後の集中治療]の四つの輪で成り立っており、この四つの輪が途切れることなく、すばやくつながることで救命効果が高まります。
 「救命の連鎖」の最初の三つの輪は、現場に居合わせた市民により行われることが期待されます。市民により心肺蘇生が行われたほうが、何も処置がなされなかった場合よりも生存率が高く、さらに、市民がAEDを使用して電気ショックを行ったほうが、救急隊の到着を待つよりも早い処置が可能になるため、生存率や社会復帰率が高いことがわかっています。

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