救命処置
14.乳児に対する気道異物除去の方法

・乳児に対する気道異物の除去については、乳児に反応がある場合には、背部叩打法と胸部突き上げ法を実施します。
 背部叩打法は、救助者の片腕の上に乳児をうつぶせにして乗せ、手のひらで乳児の顔を支えながら、頭部が低くなるような姿勢にして突き出します。
 もう一方の手の付け根で、背中の真ん中を異物が取れるか、反応がなくなるまで強くたたきます。
 胸部突き上げ法は、救助者の片腕の上に乳児の背中を乗せ、手のひらで乳児の後頭部を支えながら、頭部が低くなるよう仰向けにし、もう一方の手の指2本で、胸の真ん中を力強く連続して圧迫します。(心肺蘇生の胸骨圧迫と同じ要領です。)
 

・なお、乳児に対しては、腹部突き上げ法(ハイムリック法)を行ってはいけません。
 
・反応がなくなった場合は、乳児に対する心肺蘇生の手順を開始します。
 助けを呼ぶことや119番通報がまだ済んでいない場合には、ただちに助けを呼び、119番通報を実施し、AEDを手配します。

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