救助
4.土砂崩れからの救出

土砂崩れで、人が生き埋めになっています。このような場合の救出を考えてみましょう。

土砂を排除するための資器材は、スコップ、モッコ、バケツ、シーツ・毛布、ロープなどが考えられます。

てこを利用して持ち上げる場合は、太さが10センチ角以上の亀裂が入っていない角材、太さが5センチ以上の鉄パイプ、支点となる堅い角材などが必要です。

救出の手順を説明します。
生存者に声をかけ、安心感を与え、周囲の人に声をかけ、応援を求めましょう。
生き埋めになっている人数を確認します。

掘り起こす人、掘り起こした土砂を運ぶ人に手分けをして作業を行います。
土砂を運び出すには、たんすの引き出し等を利用することもできます。また、バケツ、毛布等も活用できます。
樹木の倒壊等で道路が塞がれているような場合には、乗用車とロープを使って排除します。

救出するときの注意としては、まず、作業監視者をつけ、余震や土砂崩れに注意をしながら作業します。
作業中にきしみ音がしたような場合は、崩れる危険があるので一時退避して様子を見ます。
土砂崩れの範囲を広げないように細心の注意を払います。

作業が長時間におよぶ場合は、適宜交代をしながら作業を続けます。
要救助者の周囲でスコップ等を使用する場合は、身体などを傷つけないように注意します。

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