避難
4.洪水(大雨)に備えての避難

次に、大雨による洪水からの避難のポイントを見ていきましょう。
原則は、浸水する前に避難することです。浸水してからの避難はさまざまな危険があります。役場などからの情報に注意して早めの避難を心がけてください。特に、役場から避難勧告や指示が出された場合はためらわずに避難しましょう。
役場からの情報がない場合でも、住んでいる場所の条件などによって危険となる場合がありますので、危険を感じたらすぐに避難します。とくに子どもやお年寄り、体の不自由な人がいる場合は早めに避難しておきます。

避難するときは、紐で締められるなど、脱げにくく歩きやすいものをはいて外へ出ます。


冠水した場所を歩く時は、ふたが開いてしまったマンホールや側溝など危険がどこに潜んでいるか分かりません。長い棒を杖代わりにして、水面下の安全を確認しながら歩きます。特に、流れの速い場所では、はぐれないように、お互いをロープで結んでおくとよいでしょう。

ところで、避難というと、「車で逃げる」ことを思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、車での避難にはさまざまな危険が潜んでいることを覚えておいてください。1982年(昭和57年)の長崎水害では、車の流出や土砂崩れによって車内にいた約20人が犠牲になったと推測されています。

安全が確認されて、自宅に戻ってきたときは、家の安全を確認しましょう。特に断線した電線がないか、電線が家に触れていないか調べ、 あればすぐに電力会社に通報します。
近所にも知らせ、電線に触れないように注意しましょう。 自分で勝手に始末をしてはいけません。

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