避難
8.店舗などにおけるお客様の誘導

店舗などの関係者として、お客様に避難していただく場合、どのようにすればよいかを見ておきましょう。

基本的な行動は以下のとおりです。
(1)発生場所の確認と119番通報
(2)お客様に火災を知らせる
(3)お客様を誘導する
(4)避難者を確認する

避難訓練では、お客様役も設定して、このひととおりを行うようにしましょう。
なお、避難器具を使用した訓練は、事故防止のために、消防機関や消防設備士の立会いのもとで行ってください。


(1)発生場所の確認と119番通報
自動火災報知設備のベルが鳴り、火災の場所を確認したら、119番通報を行います。

(2)お客様に火災を知らせる
お客様に火災を知らせます。
お客様、他の従業員など、店内にいるすべての人に火災を知らせ、お客様には指示に従っていただくように伝えます。
施設の規模により、館内放送や拡声器を使用し、カラオケ店などの場合は室外のようすに気づきにくいため、個室をまわって知らせます。
全員が避難を開始するまでの時間は、90秒以内を目標とします。

(3)お客様を誘導する
お客様に非常口、避難階段を示します。
「7.火災からの避難」でふれたように、エレベータを使用しないこと、姿勢を低くし、煙を吸い込まないようにすることを指示します。

避難階段に煙が充満している場合は、避難器具がある場所に誘導します。
避難器具を装着し、避難を補助してください。

(4)避難者を確認する
安全な場所に避難したら、逃げ遅れた人やけがをした人がいないか確認し、消防隊に報告します。

ふだんから避難通路や避難階段、非常口の前にはものをおかないようにしてください。
避難経路を断つことはたいへん危険であり、消防法違反となります。

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