津波対策(監修:今村文彦 東北大学教授)
6.津波の増幅機構:浅水変形1

津波は、水深の浅い沿岸部に来ると、伝わる速度を低下させます。後部は、まだ深海域で速度が速いので、前に追いつくようになり、その結果、波長が短くなった分、上に上がろうとします。これが波高を大きくする理由です。津波とは、「津」(港や湾)での波を意味します。沖合では波長が数十から百kmで高さは数mですので、波として認識することが難しいですが、沿岸に来るに連れ波長が短くなり、波高が増加するために、初めて波として見ることが出来ます。

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