津波対策(監修:今村文彦 東北大学教授)
19.北海道南西沖地震津波

日本海中部地震津波から僅か10年で、日本海側で巨大地震と津波が発生しました。奥尻島を中心に大きな被害が発生し、記録された津波の高さは31mにも及びました。
奥尻島の青苗地区には,地震発生後わずか5分程度で来襲しました。日本海中部地震津波の経験・記憶が避難行動に影響したと言われ、前回の30分程度の来襲時間をそのまま思った人は行動をとれず、今回の揺れ方が違うと思った人は迅速な行動をとれたと報告されています。過去の経験や体験は大切ですが、そのまま適用できないことを示した事例となりました。

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