一般的な防除作業としては拡散防止、回収、分散処理がありますが、実際の作業は流出場所、流出油の種類、量、気象などにより臨機応変に実施しなければなりません。
油流出事故が発生すると、とりあえずオイルフェンスという印象がありますが、事故の状況によっては展張が必要ない場合、展張しても役に立たないばかりでなく防除作業の妨げとなる場合があります。
オイルフェンスは法令でその寸法によってA型・B型の二つの規格が定められていますが、A型より寸法の大きいB型オイルフェンスが多く使用されています。
B型オイルフェンスは固形式、充気式などの構造による違いや、メーカーの違いによらず、どのオイルフェンスでも、互いに接続できるという特徴があります。
わが国で最も普及しているB型の標準使用条件は、風速10メートル、波高1メートル、潮流0.5ノットです。
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