災害情報(監修:廣井脩 東京大学大学院情報学環教授)
1-7.災害情報を巡る主な出来事 日本海中部地震

 1983年(昭和58年)5月に発生した日本海中部地震では104名の方が亡くなりましたが、このうち100人は地震直後の津波によるものでした。気象台による津波警報の発表や自治体から住民への情報伝達も間に合わず、警報発表のスピード、伝達方法などの改善が図られるきっかけになりました。また、「日本海には津波はない」という誤った知識が「避難」という大事な防災行動を妨げたとされ、防災教育のあり方が問題になりました。

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