災害情報(監修:廣井脩 東京大学大学院情報学環教授)
8.電気に関する注意事項

 グラッときたら、スイッチを切って、プラグを抜いて。これが電気火災を防ぐ基本です。
 もし、あなたが避難を必要とする地域にお住まいの場合、避難のときはブレーカーも必ず落としてください。

 6千人を上回る犠牲者を出した阪神大震災では、地震の揺れ以外の原因で起きた火災もあります。それも翌日以降、電力が復旧して再供給した時に発生しているケースがあります。

 あるマンションで起きた、ぼやの例です。火元は電気ストーブでした。切ったはずのスイッチが、原因とみられています。地震は周囲のものを落下させ、そのうちの1つがストーブに当たりスイッチを入れてしまいました。電気が復旧したのがその後であったため、ストーブはスイッチが入った状態となり、加熱されてぼやが発生したとみられています。
 他にもあります。熱帯魚の水槽から発火した例もあります。どれも普段は起こしそうもないと思っていることが、原因の出火です。

 グラッときたら、スイッチを切って、プラグを抜いてが基本です。
 お宅では、電気器具のスイッチは切ってありますか?プラグは抜いてありますか?もし、まだでしたらすぐに取り掛かってください。

 避難が必要な地域の方は、もう1つあります。
 家を空けるときは、ブレーカーを落としてください。そうしておけば、電気が復旧しても電気器具からの発火は防げます。

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