地震調査委員会による長期評価
2.活断層や海溝型地震の長期評価

 「地震調査研究推進本部」の「地震調査委員会」では、主要な活断層や海溝型地震(プレートの沈み込みに伴う地震)の活動間隔、次の地震の発生可能性〔場所、規模(マグニチュード)及び発生確率〕等を評価し、随時公表しています。


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 2011年(平成23年)1月現在、主要110断層帯、海溝型地震のうち南海トラフの地震(東南海・南海地震)、三陸沖から房総沖にかけての地震(宮城県沖地震を含む)、千島海溝沿いの地震、日本海東縁部の地震及び日向灘及び南西諸島海溝周辺の地震について評価をまとめ公表しています。

 活断層での地震発生の長期評価は、数値的に見ると低く感じられるかもしれません。しかし、同じ評価方法で、阪神・淡路大震災を引き起こした1995年(平成7年)の兵庫県南部地震について評価すると、地震発生直前での30年以内の発生確率は暫定ですが0.4%~8%とされています。確率が低いからといって安心するのではなく、日頃からの備えが大切です。

【説明文に修正を加えています(平成23年12月時点)】

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