火山対策(監修:小山真人 静岡大学教授)
3.ハザードマップの意義と必要性

 このような特徴をもつ火山災害に備えるためには、ハザードマップを作成し、それにもとづいた避難計画や長期的な土地利用計画を立てておくことがとても有効です。
ご覧の地図は、北海道駒ケ岳火山の火砕流や土石流などに関するハザードマップの例です。

火山のハザードマップは、将来起こりうる噴火の場所・規模・様式をあらかじめ推測し、個々の噴火現象に対して相対的に危険度の高い領域を示した(あるいは危険度別に塗り分けた)地図のことです。このような地図を通じて、行政や住民はあらかじめ危険度の高い土地がどこかを知ることができ、万一の時の避難のしかたや、火山災害の危険性を考えた将来の土地利用のありかたを思い描くことができるのです。

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