現代では欠かせない都市と都市をつなぐ地域間交通の日常的な確保も、雪国では容易なことではありません。以前の鉄道に代わり、今日では高速道路をはじめとする道路交通がその主役ですが、たとえば高速道路の通行止めの約6割は積雪や吹雪、事故など雪を原因としています。
この10年ほどをみても地域内の道路に比べて国道、県道の雪による障害は増える傾向にあります。
雪国の幹線道路の冬期旅行時間は夏期よりも長くなり、なかには2倍を超える路線もあります。
以前のように陸の孤島と化すことは少なくなったものの、こうした実態はまさに不利益的雪害として雪国の社会経済を圧迫し、活性化を妨げる要因になっています。
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