原子力災害対策
4.防護対策「屋内退避」

屋内退避とは、自宅や公共施設などの屋内に入り、窓を閉めたり、換気扇を止めたりして外気が室内に入らないようにする対策をいいます。

これにより、放射性物質を含む雲いわゆる放射性プルームや、これから降下し地表面などに沈着した放射性物質からの放射線による外部被ばくを減らす、あるいは放射性プルームからの放射性物質の吸入による内部被ばくを減らす効果があります。

自宅の中に退避する場合は、通常の生活に近いこと、防災行政無線やテレビ・ラジオなどにより防災情報が入りやすいなどのメリットがあります。

公共施設などコンクリートや石造りの大きな建物は、放射性物質に対する気密性と合わせ、放射線に対する遮蔽効果が期待されます。

屋内退避は、放射性物質の放出がすでに始まっている場合、放射性プルームにさらされる時間が比較的短い場合には、有効な対策といえます。

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