コンビナート災害対策(監修:大谷英雄 横浜国立大学大学院教授)
1-1.事故件数推移 危険物施設の火災

 コンビナート災害のデータは統計的に処理するには不十分な数のデータしかないためここでは類似の傾向を示すであろうと推定できる、危険物関係の事故の傾向を分析します。
 これは危険物施設の火災事故・流出事故を合わせた事故件数の推移をグラフに表したもので、昭和43年から増加してきた事故件数は、昭和56年にピークに達し、その後減少。
 しかし、平成6年を底として増加に転じています。昭和40年代から50年代の経済成長の時期には、経済の成長に合わせて事故も増えてきましたが、昭和50年代後半からは安全対策にも本格的に取り組まれるようになり事故件数が減少期に入り、バブルの崩壊とともにリストラや社会環境の変化により、一転して事故件数の増加期に入ったのではないかと考えられています。

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