この事故を教訓とすると、以下のようなポイントに水平展開することが可能です。
まず、ボルトの跡の見られないボルト穴があったり、ボルトの向きが違っていたりしたことから、設計図どおりに製作されていたかどうかが疑問とされます。また、インナーフロートが中心からずれていた可能性があり、隣接する類似タンクでは10cm近くも偏っていました。この偏りが許容範囲内に収まっていたかどうかが疑われます。設計時の許容範囲内に施設を維持することが必要とされます。
また、類似タンクのインナーフロートの上に油の染みが認められました。タンクの上部空間の蒸気濃度を爆発範囲外に保つためには、インナーフロート上に油が来ないようになっていなければなりません。設計時に油の飛散が想定されており、それでも大丈夫ということが保証されていれば良いのですが、そうでなければ設計を見直すことも必要とされます。
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