近年の主要災害の教訓
2.地震災害の教訓(1)

 地震対策で最も重要なものの1つが住宅の耐震化です。
 1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、最大震度7の揺れに多くの住宅が倒壊しました。全壊した住宅は約10万5,000棟にもなり、死者・負傷者のほとんどがこの住宅被害に起因するものでした。その後の避難所や仮設住宅、生活再建といったさまざまな課題を残すこととなったのも、この住宅被害が発端と言えます。
 住宅の耐震対策は、これらのすべての問題の根本対策です。市町村としては、住宅の耐震診断・耐震補強の重要性をねばり強く住民に呼びかけるなどして、これを強力に推進する必要があります。

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