防災事務従事者の安全確保
3.消防団員の地震・津波情報の把握状況

 消防庁の「東日本大震災を踏まえた大規模災害時における消防団活動のあり方等に関する検討会報告書」によると、東日本大震災が起こった際に、震度の情報を把握できた団員は69%であり、約3割の団員が震度を把握できていませんでした。

 また、地震発生から3分後の14時49分に発表された大津波警報を把握できた団員は75%でした。津波到達予想時刻を把握できた団員はそのうちのおよそ半分に留まり、すべての高さ情報を把握できた団員は少数でした。これらの結果から、東日本大震災において消防団員に多くの犠牲者が出た1つの要因として、地震・津波に関する情報が不足していたことが挙げられます。

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