防災事務従事者の安全確保
4.消防団員が災害に巻き込まれた事例

 東日本大震災において、消防団員が災害に巻き込まれた事例を2つ紹介します。

 1つ目は、宮城県石巻市での事例です。ある消防団員が職場から居住地の水門の確認に向かうと、近くに住む高齢者が水門を閉めているところでした。消防団員は、その高齢者に避難を指示し、水門を閉める作業を行っている時に、津波に巻き込まれて犠牲となりました。

 2つ目は、宮城県仙台市の事例です。ある消防団員は、海岸近くにいる住民を避難所である小学校へと消防団車両に乗せて往復していました。そして、3度目に校舎の昇降口に着いたところで津波に巻き込まれました。同乗していた住民は校舎内に避難しましたが、運転していた消防団員が犠牲となりました。

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