備蓄体制の整備
7.地域特性に応じた備蓄

 次に、地域特性に応じた備蓄の留意点について見てみましょう。
 都市部では、帰宅困難者などの問題も含め、その人口の多さや昼夜の人口差などに対応するための柔軟な備蓄体制をつくっておくことが必要です。
 避難所への分散備蓄のほかに、避難者の多い避難所へ物資の補充ができるよう、配送しやすい場所に集積して配置することも検討しましょう。また、事業所が多いという特性を活かして、流通在庫備蓄の枠を広げて活用していくことも一つの方法です。
 一方、中山間部では、道路寸断などによる地域の孤立を考慮することが必要です。集落など、小中学校の学区などよりも細かな単位での分散備蓄を考えましょう。また、道路啓開などに時間を要する場合に備え、備蓄物資の量も多めに設定しておきましょう。

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