非常通信システムの確保
2.災害時優先電話の活用

 市町村が災害時の通信を確保する上で、比較的容易に準備できるのが「災害時優先電話」です。
 災害時に、電話回線がふくそうした場合でも、災害時優先電話からの発信は優先的に接続されます。これは、市町村などの情報伝達手段として、必ず準備しておく必要があります。
 災害時優先電話は、災害の救援や復旧などのため、電気通信事業法(第8条)に基づいてNTTなどが指定するものです。指定は電話回線ごとで、携帯電話でも指定を受けることができます。特別の電話機などは必要ありませんので、事前にNTTなどに連絡し、必要な回線については指定を受けておきましょう。

 指定された回線につながる電話機には、シールなどで目印をつけます。着信していては、優先される発信機能が生かされないため、「発信専用」電話として利用することを職員に周知しておきましょう。
(災害応急対応コース-基盤レッスン「非常時の通信確保」参照)

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