非常通信システムの確保
9.無線設備の定期点検

 災害時に、無線設備が確実に機能するためには、日頃からの点検も必要です。
 送受信機が故障していないか、アンテナが機能しているか、電源系統に故障はないか、などを確認します。
 非常用発電機など、予備電源装置についても確認が必要です。新潟県中越地震では、県防災行政無線の市町村端末に予備電源がなかったことや、接続されていなかったことから、利用できないところがありました。非常用発電機の場合は、燃料の備蓄量や調達方法も確認します。
 さらに、設置されている環境もチェックします。耐震対策や落雷対策が講じられているかなど、さまざまな視点から設備を点検し、いざという時に備えて対応しておきます。
 このような点検は、チェックリストを作成し、体制を定めて継続的に行うことが必要です。

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