防災機関を対象とした図上型訓練の方法
4.図上型訓練の種類

 図上型訓練には、その目的・ニーズよってさまざまな手法があります。その中から、市町村の実施しやすい3つの手法を紹介しましょう。
 「状況予測型図上訓練」は、地震の発生時間や震度などのごく簡単な災害の想定を基に、訓練参加者自身が災害状況をイメージし、それをシナリオ代わりにして進めていく訓練です。
 「災害図上訓練DIG」(Disaster Imagination Game,災害想像力ゲーム)は、地域の地図さえあれば始められる簡単な図上型訓練です。目的に応じて地図に書き込みをしていくことで地域の防災力などを把握します。
 「図上シミュレーション訓練」は、進行管理者の用意したシナリオを基に、進行管理者と訓練参加者に役割を設定し、それぞれの役の立場でやりとりをしながら進めていく訓練です。

では、それぞれについて、少し詳しく見てみましょう。

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