防災機関を対象とした図上型訓練の方法
5.状況予測型図上訓練

 「状況予測型図上訓練」は、イメージトレーニング方式の図上訓練とも呼ばれます。
 すすめ方は、まず、進行管理者が訓練参加者に震度などの簡単な災害の想定を伝えます。訓練参加者には、これを基に時間経過に合わせて具体的な災害の状況をイメージしてもらい、そのときにどのような意思決定と役割行動が求められるかを「対応記入票」に記入してもらいます。その後に、「対応記入票」を基に全員で対応の検証を行います。
 「状況予測型図上訓練」は、他の方式に比べて容易に実施できるので、初めて図上型訓練に取り組んでみようという場合に適しています。また、訓練参加者に主体性を持たせることができます。市町村で防災上の課題を把握したいとき、まず最初に手がけるのに適した手法といえます。

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