防災機関を対象とした図上型訓練の方法
7.図上シミュレーション訓練

 図上シミュレーション訓練は、ロールプレイング方式の図上訓練とも呼ばれ、現在最も普及している図上型訓練です。
 地域防災計画で定められた班など、訓練参加者で災害時の体制を作り、訓練管理者の設定した条件の下、必要なやりとりをしながら、それぞれの立場でどう対応するかを考えます。
 この訓練は、複数の部局や関係機関が連携して行う対応の検証に適しています。そして、訓練のテーマを絞ることで、訓練参加者の対応力を、具体的な目的を持って、鍛えていくことができます。ただし、条件設定を綿密にするほど、訓練管理者の側に、経験と労力が必要になります。

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