東海地震に関連する情報とその対応
2.東海地震とは

 東海地震とはどのような地震でしょうか。

 静岡県から四国にかけての太平洋海底では、歴史的に、マグニチュード8クラスの地震が何度も繰り返し起こっています。これらの地震は典型的な「海溝型地震」で、日本列島を載せたユーラシアプレートの下に、フィリピン海プレートが潜りこみ、その歪みに耐えられなくなったプレートが反動で跳ね上がることで発生します。
 過去には、静岡県から四国にかけての全域を震源として、ほぼ同時に地震が発生していました。例えば、江戸時代には、100年~150年おきに巨大地震が起こっています。

 ところが1940年代には、東南海、南海と2つに分けて地震が発生しましたが、最も東側にあたる駿河湾沖の海底は動きませんでした。この結果、この部分に蓄積されたプレートの歪みは解消されず、そのまま残っているとされます。この地域は、前回の地震からすでに150年が経過し、いつマグニチュード8クラスの地震が起こってもおかしくない状態にあるのです。

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