防災情報の活用
7.防災情報の収集・伝達上の留意点

 それでは、防災情報を取り扱う上で、どのような点に注意すべきでしょうか。
 まず最初に重要な点は、その確実な入手です。過去の災害では、せっかくの防災情報を適切に受け取れず、防災対応に活用できなかったというケースが数多く起こっています。
 例えば、防災情報の届くファクスが普段の執務場所から見にくいところにあると、重要な情報が届いていることに気付かない可能性があります。また、夜間や休日に届いた情報が転送されず、放置されてしまったという例もあります。
 このため、例えばファクスには、受信時に警報音などを発したり、受信確認を必要とする装置を設置したりします。夜間・休日には、消防本部と連携した体制を構築して情報を確実に入手することも必要です。
 また災害時には、市町村に大量の情報が届き、重要な情報が埋もれてしまうこともあります。情報を受理し、適切に整理するための要員を配置することが必要です。

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