災害時の通信手段
4.緊急情報ネットワークシステム

 国民保護の取組として整備が進められてきたのが緊急情報ネットワークシステム(Em-Netエムネット)です。

 このシステムは、総合行政ネットワーク(LGWAN)を利用して、国(官邸)と地方公共団体間で緊急情報の通信(双方向)を行うものです。メッセージを強制的に相手側に送信し、迅速・確実に緊急を要する情報等を伝達しますが、この際、配信先へのアラーム等による注意喚起、メッセージの送達確認、添付資料の閲覧確認が可能です。従来はFAXによる文書送付が主体でしたが、緊急時に大量の文書を迅速・確実に送達するためにEm-Netを活用します。なお、従来どおりFAXによる情報伝達も並行して行います。
 このシステムは、全国瞬時警報システム(J-ALERT)に比べると、地方公共団体にとっては設備やコストの面から導入しやすく、多くの自治体において導入されています。

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