応援の要請
5.消防機関への応援要請

 都道府県を介して行う応援要請の1つには、緊急消防援助隊の要請があげられます。これは、阪神・淡路大震災をきっかけとして創設された、全国的な応援体制です。
 緊急消防援助隊の要請は、原則として、災害が発生した市町村の属する都道府県から、消防庁長官に向けて行います。したがって市町村は、この応援要請の実施を都道府県に要請することになります。
 なお、災害時には、被災地との間で通信が途絶したり、市町村・都道府県が災害対応に追われたりして、応援要請を出すことができない可能性もあります。このため消防庁長官は、被災地からの応援要請を待たずに出動を求めることもできます。このようにして、「要請主義」の弊害が問題とならないよう、仕組みができているのです。

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