災害時には、多くの人員や車両を持つ自衛隊の応援も必要となる場合があります。
　自衛隊の災害派遣は、自衛隊法に基づいて3つの種類に分かれています。
　まず第一が、都道府県知事などの「要請に基づく派遣」です。過去に行われた災害派遣のほとんどは、この要請に基づく派遣となっています。これは、自衛隊の災害派遣の基本形とも言えるでしょう。市町村としては、都道府県に対して、この要請を出すよう求めることになります。
　第二の種類は「自主派遣」というものです。緊急事態のため、要請を待ついとまがない場合は、自衛隊の独自の判断により活動を行うことがあります。
　災害派遣の最後の種類は「近傍派遣」というものです。防衛庁の施設そのもの、もしくはその近傍に災害が発生した場合には、要請に基づかずに出動し、対応活動を行います。