輸送手段の確保
4.自動車による輸送

 陸上輸送の代表的な手段として、自動車があります。トラックやバスは、1台当たりの輸送量は決して多くはありません。しかし、多くの車両を調達できる可能性があり、それができれば、ある程度大量の人員や物資を輸送することができます。
 車両の調達のため、まず災害発生直後に行わなければならないことは、市町村が保有する公用車を一元的に管理することです。これは、基本的に輸送担当班が行うことになるでしょう。また、これらの車両の燃料調達方法も、事前に計画しておきます。
 公用車による輸送が難しい場合は、関係機関に輸送の要請を行うことになります。特に自動車については、輸送の基本となりますので、あらかじめ地域の業界団体や輸送業者など多くの団体・事業所と協定を結んでおきましょう。

 自動車による輸送の課題は、災害で道路そのものが被害を受けたり、深刻な交通渋滞が起きたりすることです。また、災害で停電が発生すると、ガソリンスタンドでの給油ができない可能性もあります。

続きを読む