輸送手段の確保
9.輸送拠点

 こうした輸送を円滑に行うためには、外部から入ってきた物資などを一元的に受け取るための「輸送拠点」が必要です。
 例えば、被災者向けの救援物資について考えてみましょう。輸送拠点では、荷さばき、一時的な保管と管理、避難所などへの発送が行われます。このような活動をスムーズに行うためには、事前に地元の運送組合や運送事業者と協定を結び、作業を一括して依頼するのも有効な方法です。
 1993年(平成5年)の北海道南西沖地震の際、北海道檜山支庁では、運送事業者の協力を得たことで、物資の仕分けや搬送をスムーズに行うことができました(消防科学総合センター,1994)。

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